デイリーMoccoly

鼻毛の事

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先日某auショップに行ったら、担当の男子スタッフの鼻から物凄い長さの鼻毛が飛び出していた。
その長さは、今まで見た鼻毛が出ている人の中で断トツトップだった。
それにも関わらず、最初私は鼻毛の存在に気付かなかった。
あんなに長く出ていたのに気付かなかったのは、多分長い鼻毛よりもそのスタッフのキャラが濃過ぎた為だ。
受付番号を呼ぶ時からすでに他のスタッフと明らかに違ったおもしろオーラをかもし出していた。
私は心の中で“ヤッタ!”と喜んだ。
どうせならおもしろい方がいい。
おもしろスタッフ万歳!と一瞬浮かれたが、そのスタッフは私の予想以上におもしろかったのでビックリした。
携帯の説明する時も、ちょっとした一人芝居を織り混ぜたりするのだ。
私はすぐにその一人芝居に夢中になった。
単なるauショップのスタッフじゃもったいないと思うくらい、彼は自分の世界に入り込んで次々と説明していた。
この人が担当になって良かったなァと心底思った時、私はやっと鼻毛の存在に気付いた。
エッーーーー!!!!超長い!
しかも今まで気付かなかったなんて…いろんな意味で凄いなァと思ったが、すぐに鼻毛はその濃いキャラと同化して全く気にならなくなってしまった。
あんなに堂々と長く出ている鼻毛を相手に気にさせないなんて、世の中凄い人がいるもんだ。
あの人は本物だ。
何が本物だか分からないが、とにかく本物を見た気がした。

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