デイリーMoccoly

オフ日に黒島に行こうと石垣港でフェリーを待っていたら、向こうから大事そうに漫画を抱えて男子が走って来た。
その男子は一刻も早くその漫画を読みたいらしく、かなり急いで私の隣に座り、もの凄い勢いで漫画を読み始めた。
ちょっとニヤつきながら嬉しそうに、しかしかなり熱心に読んでいたので一体何を読んでるのかとそっと覗いてみると、その漫画は「こち亀」だった！
本に穴が開くんじゃないかってくらい、食い入るように見ていた。
相当こち亀が好きらしい。
その男子を良く見てみると、ちょっとしたこち亀オタクっぽい感じだった。
隣に亀有から来た女が座ってるのも知らず、黙々とこち亀を読んでいる。
もし私が亀有から来た事を知ったら、この男子は一体どんな反応を示すだろうか？
そこに描かれている憧れの土地から来たのだから、感動するだろうか？
それとも亀有自体にはさほど興味は無いのだろうか？
でも少なからず両さんの銅像と一緒に写真は撮りたいと思っているに違いない。
あ〜何だかじれったくなってきた！
ちょっとあんた！私は亀有から来たのよ！
毎日両さんの銅像を見てるのよ！
そんな漫画の世界より、もっとリアルな亀有を私は知ってるのよ！
と言いたい！言いたい！言いたいよー！
って、こち亀ファンの男は、果たして亀有出身の女に興味があるのだろうか…？
謎だ…。