デイリーMoccoly

カトちゃんペッ!

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先日母レイコが『日曜美術館』という番組を見ていた。
私もしばらく一緒に見ていると突然加藤茶に物凄くそっくりな絵画が登場した。
物凄くそっくりというか、加藤茶そのものだった。
私と母レイコはテレビに向かって、カトちゃんだ!カトちゃんだ!と騒ぎ爆笑した。
しかしテレビの中の評論家や番組の司会者はカトちゃんに向かって、気品があるだの奥深いだの真面目に語り合っていた。
えっ?ちょっとちょっとこれはカトちゃんだよ。
この絵画を見てカトちゃん以外のコメントを出すなんて考えられない。
みんな取り合えずカトちゃんだと心で認識した上で語り合っているのだろうか?
シュール過ぎて、日曜美術館のパロディに見えてきた。
更に評論家は何故この絵、すなわちカトちゃんを描いたのか?という画家の心理について話し始めた。
何かガックリした。
この絵カトちゃんに似てるね!
というたった3秒で済む事を、深く深く掘り下げて永遠に解明されない事を語り合っている。
絵画ってそんな画家の心理を徹底的に詮索する為のもんじゃないよなァ。
画家だってそんな詮索されてもちっとも嬉しくないと思う。
もし心理が的中したとしても、だからそれが一体何なんだ!って事だ。
人の心なんてその人にしか分からないんだから、いくら詮索したって絶対に解明されないと思う。
だから絵画展の絵の横にあるあの解説文とかも私は必要ないと思う。
その人がその時の気分で感じればそれでいいのに。
世の中何でそんなに解明したがるか不思議だ。
そんな事をしてないで、あっ、カトちゃんだ!ギャハハハハ〜!と笑って楽しんだ方が見る方も描く方もいいのに。
って、1つの絵にいろんな解釈の仕方があるとこが絵画の良さなのかもしれないけど。
とにかくこの絵は誰が何と言おうとカトちゃんペッ!

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