デイリーMoccoly

カンパニーマリー・シュイナール

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カナダのダンスカンパニー「マリー・シュイナール」が北千住にやってきた。
これは久しぶりの大ヒット作品だった。
というか、やっと普通のカンパニーが観れた感じがして嬉しかった。
いろいろな国のダンスカンパニーを観ているが、どこも体ばかりが良く動くだけで、大抵気取っていたり狙い過ぎていたりして不自然で、なかなかいい作品に出会えない。
しかし「マリー・シュイナール」は自然過ぎる程自然な姿を丸だしにした作品だった。
格好もほぼ裸だし、声を発しながらの本来あるべき姿のダンスだった。
こういう当たり前の事が何故か皆出来ない…不思議である。
素晴らしい作品というか、私には当たり前の作品という感じだった。
というのは、私が良くお風呂上がりに気持ち良くて、裸でヘンテコ踊りをしてしまうのだが、それに限りなく近かった。
…というかそれだった。
喜びや悲しみの為に声を発しているのは、母レイコの姿にそっくりだったし、会場内に飛び出して来て奇声を発しながら身をよじるダンサーの姿は、あの「まこっちゃん」そのものだった。
という訳で、全て私の日常そのものだったという事だ。
個々の内側から生まれたアフリカンダンスより更に自然なダンス。
それこそが本来のダンスだ。
観る人によってはただのおバカ丸だしに見えるかもしれないが、それが決してつくられてない本当の人間の日常だという事を、この作品から感じて頂きたい。

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