おばあちゃん

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父セイイチ側のおばあちゃんが亡くなった。
(SMAPが好きなおばあちゃんではない方)
うちは両親が共働きだったので、私はおばあちゃんの家で育ててもらっていた。
おじいちゃんは何年か前に亡くなったのだが、本当に寅さんみたいな人で物凄く沢山の人から慕われていた。
というか、地元でおじいちゃんを知らない人はいなかった。
そんなおじいちゃんの奥さんのおばあちゃんは、小柄だけどパワフルな人だった。
私は沢山いる孫の中でも歩いて行かれるくらい一番近くに住んでいたので、いつでもおばあちゃんの家に行ける状態だった。
しかし数年前から何と無く行かなくなってしまったのだ。
今年に入って妙におばあちゃんが気になりだし、何度か夢にまで出て来て、これはおばあちゃんが私を呼んでる!行かないと!
と思っていた矢先に亡くなってしまったのだ。
私は物凄く自己嫌悪に陥った。
ちょっと顔出すくらいいつでもすぐ出来たのに…。
最後にいつ会ったのかさえも忘れてしまい、とてつもなく後悔した。
しかしいくら悔やんでも、もう後のまつりなのだ…。
何故か、もしかすると今年いっぱいかも…。
ともうっすら感じていたのに、一体私は何をしていたのだろうか…。
おばあちゃんが亡くなった事より、自分の愚かさに泣けてきた。
「おばあちゃんごめんなさい。」
と何度も謝る私に、おばあちゃんは「せっかく待ってたのに…。でもまた会いましょうね!」と凄く綺麗な顔でいつまでも微笑んでいた。