南三陸町その4
志津川高校の避難所は南相馬から比べ、かなり盛り上がっていた。
盛り上がるという表現は不適切かもしれないが、ボランティアや自衛隊の人数も多く、本部の設置や炊き出しなどやっていて、学校全体が1つの村のようにで活気があった。
まずは山ちゃんとご対面!
電話の声どおり、物腰やわらかな非常に優しい雰囲気の方だった。
ここの避難所はチビッコも多くいるという事だったので、チビッコが学校から帰って来るのを待ってからスタート。
まずはタイコのリズムだけでみんなで手拍子をして、次にダンスのデモンストレーションだったのだが、私が踊り始めた瞬間、いきなり山ちゃんも隣で踊り始めた。
なぬっ!
山ちゃん超踊ってる!
デモンストレーションの段階でこの激しい踊りっぷりは、なかなか凄い!
電話の話どおり、Moccoly&山ちゃんコンビが結成された。
何だか妙に嬉しかった。
その後、みんなで踊ろうコーナーではチビッコも踊っていたが、やはりここでも、おじいちゃん&おばあちゃんの方がハッスルしていた。
お年寄りパワーは凄い!
がっしかし、やはり山ちゃんが一番ハッスルしていた。
山ちゃんいい!
ダンスが終了すると、ハッスルして踊っていたおばあちゃんからお茶を差し入れして頂いた。
カラダに気を付けて頑張ってね!
と励ましてくれた方もいた。
みんなと握手をしながらいろいろ話をしていると、熱い想いが込み上げてきた。
山ちゃんに、是非また来て下さい!
と言われたが、また来る時にはみんな普通の生活をしているといいなァと複雑な心境になった。
もちろんまた来るけどね!
山ちゃんに見送られながら避難所を後にする時、校庭で練習していた野球部の男子生徒が私達の車に向かって
「ご苦労様でした!」と一礼した。
なんという礼儀の正しさ!
毎日辛い日々だろうに、こんな気持ちがいい挨拶が出来るなんて素晴らしい!
たった一言の挨拶だったけど、たくさんの事を学ばせて頂いた。
そして帰り道、瓦礫の脇を普通に歩くたくさんの学生達を見た。
普通に下校しているが、まわりの風景は凄まじい。
あまりにシュール過ぎる光景に、今まで感じた事が無い気持ちでいっぱいになった。
非日常のような現実をまのあたりにしながらも、人々の純粋な心に触れた1日だった。
※写真向かって左のヒゲの人が山ちゃん。