痴漢の事その2
ルートを変えたとこで相変わらず暗いし人通りは全く無いが、信号や無人の交番があるからまだましだ。
でも万が一誰かに襲われた時に大声を出したら、昨日の道の方が逆に近所の人に気付いてもらえる確率は高い気がする。
という訳で、今日は大きな声で歌いながら更に腕を振り回したりして変人を装って帰ろう。
と歌い始めた時、向こうからお巡りさんがやってきた。
おっ！チャンス！
私はお巡りさんをつかまえて、昨日の痴漢の話をした。
するとそのお巡りさんは、「私はこの辺の管轄外なので向こうの交番に行って話をして下さい。すいません。」
とあっさり言った。
物凄く他人事みたいな顔して、お巡りさんが交番に行って話をして下さいって、なんじゃそりゃ！
痴漢が出たっていう犯罪者の話をしてんのに管轄外も何もないでしょ！
これだからお巡りさんは信用出来ないし、頼りないんだよ！
格好だけちゃんとして、夜中に1人で警察コントかっ！
と、いささか腹を立てながらいつもは無人の交番に行くと、珍しく2人もお巡りさんがいた。
痴漢の話をすると1週間前にも被害届けがあったようだ。
しかし前日の被害届けは出てないらしい。
あの男子、警察に届けるって言ったのに。
しかも被害にあったあの女の子にも、ちゃんと家の人に言って警察に届けなきゃダメだよ。と念を押したのに。
まったくみんな何やってんだ。
お巡りさんの話によると、最近は痴漢にあっても警察に届けず親にも言わないパターンが多いから、痴漢は益々調子に乗って出没してるらしい。
警察に届けたら家の人に夜帰りが遅い事がバレて、夜遊び出来なくなったりするからしないって、なんじゃそりゃ！
確かに夜中女の子が一人で歩かなければいい話だが、あまりの本末転倒ぶりに泣けてくる…。
被害を受けていなくても、犯行現場を見ていなくても、見た目ちょっとでも怪しい人物がいたらその場ですぐに110番して下さい。
との事なので、皆さんも何かあったらすぐ110番して下さい。
特に女子は泣き寝入りする事にならないように！
親がどうとか言ってる場合じゃない！
自分の身は自分でしっかり守りましょう！
