超イケてる人!後編
女「凄くいい物があるの!
銀座博品館劇場の近くの喫茶店で真田さんが使っていた紙ナプキン!
えーと。。。。これこれ!このナプキン!」
と言いながら目の前のテーブルに、絶対に真田さんは使ってないだろう紙ナプキンを置いた。
なんだこの展開!
超おもしろい!
目を合わせて話をしないから最初私に言ってるんじゃないと思っていたが、どうやら私に言ってるらしい。
そして更にその人は興奮状態で語る。
女「これは真田さんが使ったナプキンなの!凄い貴重な物なの!」
私「真田さんって真田広之ですか?」
女「そう!真田さん!このナプキンあげる!」
私「えっ!そんな貴重なナプキン頂いちゃっていいんですか?」
というか、このナプキンをもらったとこでどうしようもない。。。。
けどおもしろい!
何だかどんどん凄い展開になってきたぞ!
女「いいの!いいの!あげる!」
私「本当にいいんですか?」
女「うん。あげる。」
私「では頂きます。有難うございます。」
私はただの紙ナプキンを1枚もらった。
紙ナプキン1枚って!
かなりおもしろい!
しかしプレゼント攻撃はまだ続いた。
女「もらってくれて有難う!
じゃあ、これもあげる!」
私「えっ、何ですか?」
女の人はゴソゴソ鞄の中をかきまわしながら言った。
女「パティ&ジミーのメモ帳!」
私「サンリオですね。可愛いですね。」
女「そうでしょ!可愛いでしょ!はい。」
パティ&ジミーなんて懐かしい!
っていうか、また1枚!?
たったの1枚!
本当に凄い展開だ。
しかしこれまた1枚もらったとこでどうしよう。。。。。
でもおもしろい!
おもしろければ何でも良し!
今日はいい日だ!
バンザーイ!
私は楽しくなってその後の展開を期待した。
しかし渡す物を渡したら気が済んだのか、
「ではお元気で!さようなら!」
と、満足した様子で女の人は去って行ってしまった。
えっ!
もう行っちゃうの?
せっかく盛り上がってきたのに!
一瞬そう思ったが、いざ一人になるとこの突然の出来事に、今のは一体何だったんだろう。。。。もしかして夢でもみてたんじゃないかと頭が少し混乱してきた。
これは夢なのか?と初めて感じた瞬間だった。
凄くいい体験をしたなァと、しばしボケっとしたがすぐに心の中で大爆笑した。
こんなおもしろい出来事に遭遇したなんて、超ツイてる!
さすが足立区綾瀬!
イケてるなァ。
世界広しと言えども、こんなおもしろ人種滅多にお目にかかれない。
これだから足立、葛飾から私は離れられないのだ。
もらった時は要らないと思った紙ナプキンとメモ用紙だが、一生大切にしようと心に誓った。
また会いたいなァ。