デイリーMoccoly

サインその1

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初上陸の函館でのクラスは、大いに盛り上がり無事に終了した。
みんな思っていた以上に熱く、今後函館に行く機会が増えそうだなァと嬉しく思った。
打ち上げは「やきとり家族」というご夫婦が2人でやっている、凄く亀有っぽい居酒屋に行った。
初めて来た函館で亀有に居るみたいな不思議な錯覚に陥りながら、飲んだり食べたりした。
すると突然何を思ったか打ち上げに来た女の子の一人がお店のご夫婦に「このMoccolyさんとう方は、世界的に有名なダンサーなんですよ!凄い人なんですよ!」
と言った。
彼女は普段から妙にテンションが高く、時々凄い発言をするのだ。
酒を飲んでいなかったのにも関わらず、場の雰囲気に酔い更にテンションが上がり、そんな事をお店の人に言ってしまったのだ。
私はギグっとした。
世界的に有名なダンサーなんて、マイケルジャクソンとかジャネットジャクソンとか、そんな人だ。
世界的に有名だったら、こんな無防備な状態でやきとり家族で梅干しお湯割りを飲んでるはずが無い。
その前に、お店に入った途端気付かれるはずだ。
ちょっと考えれば世界的に有名じゃない事はすぐ分かる。
しかしお店のマスターは、それはそれは!と言いながら色紙とマジックを持って来てしまったのだ。
マスターは「今新しい色紙が無いから、この裏に書いて下さい。」と言った。
誰かがサインをした色紙の裏に書けと言うのだ。
私は躊躇した。
いくら何でもそれは出来ない。
今まで居酒屋の壁や楽器などいろんな場所にサインをしてきたが、人が書いた色紙の裏というのは初めての事でかなり抵抗がある。
しかしマスターは、全然気にしないで下さい。と言う。
気にしないだなんて、そんなの無理だ。
この表にサインを書いた人に申し訳無さすぎる。
しかしわまりのみんなも、Moccolyさんならサインしちゃって大丈夫ですよー。書いちゃえ!書いちゃえ!
と次々無責任発言を連発した。
私は色紙を手にした時から手形もある表のサインから、何だかただ者ではない雰囲気が伝わってきていたのだ。
堂々としているのだけど全くこびず、静かだけど力強い感じ。
私の直感は大抵当たるのだ。
なので私は思いきってマスターに表のサインの主を聞いてみる事にした。
…つづく。

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