デイリーMoccoly

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久しぶりに大好きな「穂村弘」のエッセイを読んだ。
穂村さんの本を初めて読んだ時、穂村さんはまだ独身だった。
どんな顔の人で何歳かなどの基本情報が全く分からなかったが、感性と文才に惚れ、この人と付き合ってみたいなァと漠然と思った。
もし、コイツと結婚しろ!と誰かに言われたら、結婚してもいいかもなァとまで思った。

そんな穂村さん、今では結婚している。
先を越された。
何だか悔しい。
穂村さんの良さを一番分かっているのはこの私なのに。

このように私は非常にタチが悪いファンなのだ。
ダウンタウンの松ちゃんが結婚した時も、松ちゃんの事を一番分かっているのはこの私だ。
と思ったし、井上順に彼女が出来たと知った時も、私の方がスパイダースの曲を歌えるしファンだし、井上順の良さを知っているのに。
と思った。

こんな感じで私は本当に気持ちが悪いファンなのだ。

久しぶりに読んだ穂村さんの本はやっぱり感性が素晴らしく、とても良かった。
決して陽気はなく、どちらかといえば雲がかった雰囲気なのだが、いちいち的を得過ぎていてドキドキする。
人々を揺さぶるこの私(前回のデリモコ参照)が揺さぶられる感じなのだ。
そしてもっともっと揺さぶられたい!と思い、穂村中毒になってしまう。

しかし今回の本を読んでいた時突然、「妻が」というい言葉が出てきた。
えっ、妻!?
一瞬訳が分からなかったが、そうだよなァ。結婚してるんだもんなァと、穂村さんが結婚をしている事を思い出した。
私はまだ独身の穂村さんの感覚で本を読んでいたのだ。
だから「妻」という文字が出てきた瞬間、ドキッ!として一気に現実に引き戻され冷めていく自分がいた。
そして穂村さんと妻との楽しそうな日常生活を思い描いて、一人テンションが下がった。

仕方ない。結婚しているのだから。
私は気を取り直して読み進めた。

しかし忘れた頃にまた「妻」の文字が。
ガーーーーーーン!となる。
そしてまたテンションが下がる。
そうだ結婚してたんだ。
また忘れてた。。。。

仕方ない。
また気を取り直して読み進める。

しかし忘れた頃にまたまた「妻」の文字が。
ギャーーーーッ!また!
もう何なんだ!
ガックリ。トホホ。。。。
妻が好きなんだねぇ。
もうわたしゃ、妻の文字が気になって集中出来なくなってきたよ。

自分が妻の立場なら1冊の本に度々登場出来て嬉しいかもしれないが、ファンとして非常にツラい。。。

妻、妻、妻、妻、妻、妻。

頭の中でグルグルまわる。

妻って一体何なんだ。

助けてくれーーーーーー!

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