デイリーMoccoly

真実を知る

アメリカのポピュラー音楽に多大な影響を与えた、インディアン・ミュージックの真実に迫る音楽ドキュメンタリー映画ランブルを観た。

終始納得の事実のオンパレードに、うん!うん!と何度うなずいたことだろう。
そういうことだったのか!
だからなのか!
浅学な私の数少ない知識の点と点が結ばれ、いろんな事が解明され腑に落ちた。
観る前から非常に興味深かったが、映画が進むにつれてどんどんのめり込む内容だった。
これは音楽を通してアメリカの重大な歴史が語られている。
音楽好きとか関係なく、全世界の老若男女が観るべき映画だし学校の教材にもなると思った。

とその一方で、日本をはじめ世界の現代音楽やダンスなどのカルチャーって一体何なんだ・・・。
と意味不明になった。
真似事もオリジナルも、元をたどれば生活や命に関わる土着した民族の大事な儀式からきているもので、それがいつの間にかファション的になって、そのファション化した方が妙に盛り上がっている。
だからってそれが悪い事ではないのだけど、自分のダンスも含め現代人の文化って何???
と頭が真っ白になり、その先はもう何も考えられなくなった・・・。

とこの辺で館内の冷房効き過ぎにより、私の膀胱はどんどん破裂寸前に追いやられていった。
マズイ!でも観たい!
私の意識は、アメリカの重大な歴史でも現代カルチャーへの疑問でもなく、一気に自分の膀胱へ集中した。
そして、何故こんなに寒くするのか!
という映画館に対して抗議の念が込み上げてきた。
しかしその時、インディアンのこんな言葉が頭をよぎった。

「なにごとも、ただ起こることにまかせよう」

そう、全ては自分で引き起こした意味ある事。
膀胱が破裂するかどうかは膀胱にまかせて、今はただ目の前の映画を観ることにしようと思った。

ページの先頭へ戻る