デイリーMoccoly

求む!スーパーマン!

先日亀有駅で電車を降りた途端、すぐ前にいたおじいちゃんがバタッと前かがみに倒れ込んだ。
わーーーー!!!!大丈夫ですか???
咄嗟に声をかける。
と同時に逆サイドからもお姉さんが声をかける。
大丈夫。大丈夫。
と言ったおじいちゃんだが、全く大丈夫な様子ではない。
駅員さんを呼ぼうとしたら、おじいちゃんから必死に止められた。
駅員さんが来ても調子は良くならないというのがおじいちゃんの言い分。
そういう事ではない。
私達女子2人では、がたいのいいおじいちゃんを起こせないどころかベンチまでも運べない。
1度起き上がって歩こうとしたが、数歩でまた倒れ込んでしまった。
ちょうど自販機の横だったので、とにかく水を飲んでもらう事に。
しかしここでもおじいちゃん、かたくなに水を拒否。
じゃあせめてお茶・・・と言ったが、お茶も拒否。
何がいいのか聞いてみると、“コーヒー牛乳”という全く予期しない珍回答が返ってきた。
こんな時にコーヒー牛乳って・・・。
水分補給にならないどころか逆効果。
しかしおじいちゃんは、
ヤダーーーー!!!絶対にヤダ!ヤダ!ヤダ!
と、全力で拒絶&駄々をこねだした。
おじいちゃんのお金で購入する訳だし、仕方なくカフェオレを購入。
カフェオレを一口飲んだおじいちゃんは、ほら!元気になった!
と言い、また歩き出そうとしたが再度倒れ込む。
さすがにお姉さんに見てもらっている間に私が駅員さんを呼びに行った。
車椅子を用意してすぐに向かいます。
との事だったので、それを伝えにまたホームに戻ると、おじいちゃんはヨロヨロ歩きだしていた。
それを必死に止めるお姉さん。
自分は線路に背を向けて、両手を大の字に大きく広げおじいちゃんが線路に落ちないように必死で守りながらゆっくり一緒に歩いていた。
なんていい人なんだ!
こんな事多分家族でもしてくれないんじゃないか!
と感動した反面、その姿が妙に滑稽に見えて笑ってしまった。
笑い事じゃない場面に直面すると笑いが起きてしまうというあの現象だ。
とにかくあとは駅員さんに任せる事にして、私達はその場を離れた。

今回そのお姉さんがいてくれてホントに助かった。
そして高齢者は想像以上に普段から全く水を飲まないという事が判明。
そして一番痛感したのは、男子が誰一人として手を貸してくれなかった事!
これは異常事態だし凄く悲しい。
もしあの時男子が1人でもいれば、すぐにベンチに移動してそこで安静な体勢で駅員さんを待っていられたのに!
なにやってんだ日本男児!
こんな時に活躍しなくてどうする!
モテたいとか脱毛とか筋トレとか、そんな事より咄嗟の人助けだろ!
後から思えば、おじいちゃんが倒れた瞬間、素通りした男子はいい根性してるよなァと逆に関心する。

日本にスーパーマンはいないのか・・・。

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