デイリーMoccoly

杉浦非水とあの日のアスパラ

日本におけるモダンデザインのパイオニアとして君臨する「杉浦非水」。
その展覧会に行って来た。
明治にしてこのお洒落度と垢抜け度。
圧倒的なセンスと世界観に超シビレた!
もともと大正ロマンやその時代のイラストが大好きな私は、血管が切れる程大興奮。
特に三越の各ポスターの勢いは凄まじく、吸い込まれそうになった。(※下記参照)
日本にこんな偉人がいた事に感無量。

昔と今の人間の細胞は確実に変わっている。
更にその変化のスピードはどんどん加速している。
どっちがいいとか悪いとかはないし、時代に合った細胞になってきているのだと思う。
しかしそれにしても昔の人の感覚やセンスは非常に研ぎ澄まされている。
きっと今のような情報過多や異常なまでの承認欲求やスピード重視ではないから、
しっかり自分と向き合う時間と“無”になる時間が長かったのだろう。
その為たくさんの直観が働いたのだと思う。
どのジャンルでも作り手の自然に根差した人間力が作品にしっかり宿っていて、そこから濃厚なエネルギーが放たれている。
作品の前でそれを全身に浴びると一気にカラダが巡り活性化するのだ。
その快感がたまらない。

以前、北海道の知り合い宅に宿泊させていただいた時、3日間毎食採れたてのアスパラを食べさせてもらった。
ホワイトアスパラもグリーンアスパラも物凄く濃厚でエネルギーが強く、
今まで食べてきたアスパラは偽物だと思う程美味しかった。
アスパラだけでお腹いっぱいになるって人生初。
贅沢で大満喫した。
しかしその地を後にした瞬間、突然発熱した!
滅多に発熱しない私は、これはアスパラによる解毒だと思った。
まさにカラダが浄化してる証拠!
発熱しながらもスッキリ爽快になっていく様が妙に楽しかった。

杉浦非水とあの日のアスパラ。
どちらも私のカラダを駆け巡りピカピカにしてくれた濃厚作品だ。

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