デイリーMoccoly

最強の男

JBの映画【ミスター・ダイナマイト:ファンクの帝王ジェームス・ブラウン】を観て来た。
去年も【ジェームス・ブラウン 最高の魂(ソウル)を持つ男】という映画を観たが、今回はドキュメンタリー。
以前知り合いのミュージシャンがJBはダウンタウンの浜ちゃんに似ている。
と言っていた。
ギャハハハハ~!そう!まさにJBは浜ちゃんそっくりだ!
だから上映中ずっとJBが浜ちゃんに見えて仕方なかった。
髪型は大阪のおばちゃんだし、ダンスも衣装も尋常ではなくてやっぱり突っ込みどころ満載だった。
天才的に凄過ぎる人って次元を遥かに超えていてもう笑ってしまう。
人生何でも自分メーターが壊れるくらい針を振り切ってないとダメだ。
中途半端はいらない。
そういう点でいったらJBは始めからメーターでは測定不可能な唯一無二のビックスターなのだ。
もう二度とあんなイケてるミュージシャンは出てこないだろうなァと思うと、淋しさと嬉しさが同時に込み上げてきてザワザワした気分になる。

JBのまわりにいたミュージシャンやスタッフはみな彼の言動に迷惑をしていたらしいが、今となっては貴重な体験だったはずだ。
ファンクの帝王と言われる男が、周りのみんなに親切丁寧で律儀だったっていう方がおかしな話だ。
みんなに迷惑を掛けたからこそ最高の偉業を成し遂げた伝説の男になれたのだ。
ファンクの帝王は周囲に気を使ってる暇など無い。
好きなようにやってよし。

そして今回、ブーツィー・コリンズが若い頃JBのバンドで演奏している映像が出てきた。
それがまたとても初々しい姿でビックリした。
星のサングラスをかけてでっかい帽子被っていつもいい感じにふざけたあの面影は全くなかった。
JBにあおられてかなり緊張しながらベースソロを弾いている10代のブーツィー・コリンズ。
当時のミュージシャンにとってそれは、10代の若さでオリンピックに出場と同じくらいの大舞台だろう。
非常にレアな映像だった。

そんなこんなであっという間に映画は終了したのだが、イマイチ何か物足りなさがあった。
最後もあっけなく終了しちゃったし。
それは一体何なのかを考えてみたところ、JBの濃さに内容が付いていかなかったのでは。。。。
という私なりの結論に達した。
JBのドキュメンタリーをJB本人が掻き消してるってそれはある意味イケている。
しかしそれは逆にJB本人が登場したら誰が出ても何をどうやってもJBという存在感には勝てず、薄くてインパクトがない物に仕上がってしまうという事になる。
その点去年観た「最高の魂(ソウル)を持つ男」は役者がJB役を演じていたから内容が頭に入ってきたのかもしれない。
それくらいJBは物凄い濃さと勢いとインパクトを兼ね備えているのだ。
存在自体がファンク。
だからもうこうなったら、起きてから寝るまでの1日をただ撮影しただけのドキュメンタリーはどうか。
もちろんJB以外の人のインタビューも無しで、ただJBが食べる、飲む、歯を磨く、風呂に入るなどの誰もがやっている日常的な行動が見たい。
歌っている以上にファンクな姿が見れるだろう。

Get on up!
Like a Sex Machine!

最強の男JB。
やはり恐るべし。。。。。

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