デイリーMoccoly

思い出の袋

あのダサイ同級生の“まこっちゃん”から、物凄く懐かしい写真が届いた。
それは、高校のお昼のパンの注文袋。
おおおおっ!!!これは超レア!!!
この紙袋に食べたいパンの個数と名前を記入してお金を入れる。
それを決められた時間までに提出すれば、お昼の時間にパン屋のおっちゃんが届けてくれるというアナログなシステム。
今思うとこんなペラペラの紙袋にお金を入れて渡し、おつりもパンもここに入って戻って来るってなかなか凄い。
防犯機能ゼロだ。
何故か私は大丈夫だったが、うちの高校はかなりの不良学校だったから、お金もパンもパクられた人は余裕でたくさんいたと思う。

さて私が良く注文していたメニューは、
ホタテ、グラタン、ピザ、やきぞば、フレンチトースト、クリームドーナツ、サラダ、原宿ドック、そしておにぎりなど。
一見名前だけ見ると良く分からないが、おにぎり以外全てパン。
ホタテは、ホタテのフライもどきがドックパンにサンドしてある。
ホタテの正体は確か魚のすり身。
サラダは最初、いわゆるドレッシングをかけて食べる野菜のサラダが来るのかと思ったら、コールスローみたいなサラダパンだった。
メニューを今良く見てみると、ネーミングもかなりおかしい。
「ガナシュ」や「ステック」、クリームドーナツという表記の下には何故か「アンドウナツ」。
でも何だかイイ感じ。
ほっこりする。

まこっちゃんはいまだに大食いだが、私も高校の時は大食いだった。
その為、持参したお弁当以外にこのパンを毎日注文していた。
私もまこっちゃんも相当の数を注文していたから、毎回この袋には収まりきれなかった。
当時は、朝食べて、2時間目終わったくらいにお弁当食べて、お昼にパン食べて、授業終わりに近くのパン屋とかでまたパン買い食いして、部活帰りにファミレスで食べて、帰って夕飯食べて、寝る前に夜食を食べて・・・。
1日に6食とか7食くらいは当たり前に食べていた。
しかも1食あたりの量が半端なかった。

そんな高校時代を経て今の私がいると思うと、あの時代が愛おしい。
このパン袋だけでいろんな思い出が蘇ってくる。
でもこの袋をいまだに持ってるのって、多分まこっちゃんだけだと思う。
結構引っ越ししてるはずなのに・・・。
しかも使用してない袋で保存状態がいい・・・。
思い出の品がズレている。

まこっちゃん、やっぱり謎の女だ。

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