デイリーMoccoly

亀有のパワースポット

先日近所の図書館に行った時、突然本を読んでいたおじさんがブーーーーーツ!とオナラをした。
それは図書館中に響き渡る程物凄い大きな音だった。
なぬっ!私は咄嗟にそのオナラおじさんを見た。
するとそのオナラおじさんと目が合ってしまい、慌てて目をそらした。
何故私が慌てないといけないのか。
慌てないといけないのはオナラおじさんの方なのに。
さすが亀有のおじさんだけあって肝が据わっている。
しかもオナラに反応したのは、私ともう一人のおじさんのたった2人だけだった。
えっ!こんな爆音なのに何故みんな普通に読書を続けているのだろうか。。。。
オナラにもビックリしたが、2人しか反応していない事にもビックリした。
オナラおじさん同様、まわりの人々も肝が据わっている。
一方、オナラに反応したおじさんはすぐにオナラおじさんから少し遠くの椅子に移動した。
大して変わらないくらいの距離だが、少しでも遠くに行きたかったのだろう。
気持ちは分かるがその咄嗟の行動が妙に可笑しかった。
それにしてもこんな大事件が起こっているのに全く場の空気が変わらないって凄い。
一体みんなどういうつもりなのだろうか。
ここまで何も変わらないと、オナラおじさんがオナラをした甲斐が全くない。
本来オナラはかなり親しい者同士でな無い限り、人々をビックリさせたり、笑わせたり、嫌がらせたりするものだ。
こんなにも無反応だったらオナラの意味がない。
何だか周りの人達(主におじさんとおばさん)が強者に見えてきた。
逆にオナラひとつで反応している私達はかなり未熟者に思えきた。
そして本来一番の元凶であるオナラおじさんが凡人に見えてきて、可哀想にすら思えてきた。
何だか凄い空間だ。
何十年と通っている地元の図書館に集う人のレベルがこんなにも高かったとは。。。。
ある意味パワースポットだ。

ここは気安い気持ちで来てはいけない。

次回からは気を引き締めて行こうと肝に銘じた。

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※イラストレーターYAGIさんのイラスト使用させて頂きました。

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