デイリーMoccoly

サンタクロースの思い出

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もう約1ヶ月前の事だが、天草で開催された『第2回世界サンタクロース会議』にチャンポンダマンボで出演させて頂いた。
世界から公認サンタクロースがなんと自腹で天草に集結するという、
夢と現実が混在するこのイベントを仕掛けたのは、日本公認サンタクロースのパラダイス山元さん。
昨年をはるかに上回る大盛況ぶりにビックリ!
過去10年の間に何度も天草を訪れているが、天草であんなに沢山の人々を見たのは初めてかもしれない。
天草で楽しい事をやろうとするパラダイスさんの姿勢に強く感銘を受けた。
と同時に、素晴らしいイベントにお声を掛けて頂き深く感謝!
イベント後には、サンタクロースアフターパーティーにも出席させて頂き、普段はのんびりしている天草が、時空を越えた異空間に感じた。

サンタクロースと言ってすぐに思い出すのは小5の時だ。
私は小5まで本当にサンタクロースがプレゼントを運んでくると信じていた。
その理由の一つとして、うちは超貧乏な為プレゼントなど購入出来ないと思っていたからだ。
そして二つ目は、父セイイチと母レイコがどうにかお金を工面して万が一プレゼントを購入したとしても、家が超狭いのでプレゼントを隠しておける場所が無いからだ。
ある年なんかは朝起きたら枕元にフラフープがあり、とてつもなくビックリした。
あんなに大きい物を隠す場所はうちには絶対に無いからだ。
なのでこのフラフープ年を境に、私の中でのサンタクロース説は更に強まった。
しかしさすがに小4頃になるとサンタクロース説は疑わしくなってきた。
そして翌年小5のクリスマスイブの夜中に事件は勃発した。
トイレに起きた私に母レイコが急にプレゼントを差し出してきたのだ。
寝ぼけていた私は、はて?誕生日かな?と一瞬戸惑った。
固まっている私にレイコは

はい。サンタクロースからプレゼント。

と直接プレゼントを手渡した。
3秒くらいの間にいろんな事が頭の中でぐるぐる回転した後、ガチョーーーーーン!となった。
サンタクロースは母レイコだったのだ!
そして母レイコはサンタクロースだったのだ!

ガガガガガチョーーーーーン!

薄々分かってはいたが、いざ手渡しされると、しかもトイレに起きた時にもらうと気が動転する。
これは夢か現実か。
あまりのショックと下らなさとバカバカしさに、薄笑いを浮かべながら私はしばらくその場に呆然と立ち尽くしたのを今でもハッキリと覚えている。
こうなると母レイコの存在や自分の存在、そして狭い我が家の存在や世の中のサンタクロースのシステムの存在、それら全てが歪んで見えてくる。
一体何なんだ・・・。でも誰が悪いわけじゃない・・・。
一体何なんだ・・・。でも誰が悪いわけじゃない・・・。
一体何なんだ・・・。でも誰が悪いわけじゃない・・・。
私の頭の中は空っぽになっているはずなのに、何故か無意味にグルグルグルグル回り続けた・・・・・。
と同時に、私は一瞬にして大人になった。

その時もらったプレゼントの中身は全く覚えていない。
そしてその年をきっかけに、もううちにはサンタクロースはやって来なくなった・・・。

チーン。。。。。。

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